「ボクシング・ＷＢＯ世界フライ級タイトルマッチ」（９日、さいたまスーパーアリーナ）

　ダブル世界戦の前日計量が８日、都内で行われ、４選手は全員１回目でパスした。ＷＢＯ世界フライ級王者の中谷潤人は５０・６キロ、挑戦者の山内涼太は５０・８キロだった。

　世界初挑戦の山内は冷や汗ものの計量パスだ。本番までに何度も体重計に乗って確認するなど、体重調整に苦心したが、１回でパスすると不安げな表情を満面の笑みに一変させてガッツポーズ。「７つの秘策」の存在を示唆している阿部弘幸トレーナーは「よかった。秘策を出せないのかと思った」と胸をなで下ろした。

　一方、２度目の防衛戦となる王者の中谷は２００グラム下回って余裕の１発パス。所属ジムを通じて「しっかり調整ができ、明日に向けてしっかり気持ちを集中させています。リカバリーもしっかりしていきます。明日も中谷潤人のボクシングを発揮し必ず勝ちます」とコメントした。