全日本・リー復帰「もう大丈夫だ」復活の極悪軍団VMと大荒れ無効試合も手応え

 諏訪魔(下)を攻めるジェイク・リー=大田区総合体育館
 諏訪魔(左)にキックを見舞うジェイク・リー
 ジェイク・リー(下)にイス攻撃を見舞う諏訪魔
3枚

 「プロレス・全日本」(21日、東京・大田区総合体育館)

 前三冠ヘビー級王者のジェイク・リーが負傷欠場から約3カ月ぶりの復帰。10人タッグ戦で、約11年ぶりに全日本マットで復活を果たした極悪軍団ブードゥーマーダーズ(VM)と対戦し、ノーコンテストに終わった。

 21年12月26日の試合で鼻骨骨折、左眼窩内側壁骨折の重傷を負い、同王座を返上したリー。この日は自身率いるトータルエクリプスのTAJIRI、土肥こうじ、羆嵐、児玉裕輔と組んでVMの歳三、KONO、近藤修司、TARU、諏訪魔組を迎え撃った。

 試合はVMの奇襲から始まると、リーは、「帰って来んな!やめろ、この野郎!」などと怒りの罵声を浴びせる諏訪魔と激しくやり合い、セカンドロープからのムーンサルトプレスを初めて繰り出すなど進化した姿を見せる。終盤には諏訪魔を頭部へキックを連発してダウンさせるなどして追い込むが、逆襲に転じた諏訪魔はイスを持ち込んでリーを攻撃。さらに諏訪魔は李日韓レフェリーもイスで殴打し、無法状態となったリング上でトータルエクリプスのメンバーを次々とイス攻撃で排除すると、和田京平レフェリーがリングに飛び入りノーコンテストの裁定を下した。試合後、両軍は大乱闘を繰り広げたが、和田レフェリーが毅然と制止。VMがリングを降りても、リーは諏訪魔を追いかけて花道で乱闘を繰り広げた。

 大荒れの復帰となったが、リーは「待たせたな、本当に。もう大丈夫だ。オレがまた全日本プロレスを上に持っていって、デカいだけじゃないぞ。カッコよくて、そして飛べて、誰が勝てる、オレに。だだじゃ帰ってこねえよ」と手応え。トータルエクリプスのメンバーとともに意気揚々と引き上げた。

 一方の諏訪魔は「ジェイクは帰ってくる場所はないよ。今やって分かったはずだ。ブードゥーマーダーズとやって、これはかなわねえなって思ったんじゃねえか。これからアイツの居場所をどんどん排除していってやるよ。プロレスやめた方がいい。いろいろ深く考えてやめればいいんだ最後は」と声を荒らげてリーに引退勧告。続けて、「いいなあ、ブードゥーマーダーズ。ただ、オレは今日一日限り、それが実に惜しいけど、この感触をオレはつかんだ。チャンピオンカーニバル(4月9日開幕)で全勝優勝してやるよ」と、久々に古巣のメンバーと共闘した収穫を口にした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス