世界3階級王者ロマチェンコ 母国ウクライナ防衛隊に参加 銃を携えて軍服姿

元世界3階級王者のワシル・ロマチェンコ
ロマチェンコとウシクが共同運営するインスタグラム(@lomus_official)から
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 ボクシング元世界3階級王者のワシル・ロマチェンコ(34)=ウクライナ=が、ロシア軍の侵攻を受けている母国ウクライナで「防衛隊」に参加したことが27日(日本時間28日)、明らかになった。

 ロマチェンコは世界ヘビー級3団体統一王者のオレクサンドル・ウシク(35)=ウクライナ=とともに運営するインスタグラムに銃を備えた軍服姿の写真を掲載。「ビルホロドドニストロフスキー領土防衛隊が結成され武装しました。ボクサー・ワシル・ロマチェンコは領土防衛にあたる」と出身地の防衛隊に参加したと説明した。

 08年北京、12年ロンドンの五輪2大会連続金メダリストのロマチェンコは13年にプロ転向後、14年6月にWBO世界フェザー級王座を獲得。世界最短タイ記録となる3戦目で世界王座に就いた。スーパーフェザー級、ライト級の3階級を制し、20年10月にテオフィモ・ロペス(米国)とのライト級4団体統一戦で判定負け。現在は、昨年11月にロペスを番狂わせの判定勝ちで破ったジョージ・カンボソス(オーストラリア)と6月にも対戦することが有力だと伝えられている。

 また、ヘビー級で3団体の王座を持つウシクもインスタグラムにビデオメッセージを投稿。「ロシアの人々と話をしたいと思います。私たちを同胞とみなすのなら、あなたたちの子どもを私たちの国に送り出さないでください。私たちと戦わないでください」と訴えた。そして「私はプーチン大統領に向けても話しています。あなたはこの戦争を止めることができます。私たちと交渉してください。私たちの子ども、妻、祖母は近くに隠れています。私たちは自分の国にいます。止めてください、この戦争を止めてください」と呼びかけた。

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