村田諒太が36歳誕生日 延期のゴロフキン戦は「4月にかけるしかない」

 ボクシングのWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(36)=帝拳=が誕生日の12日、都内の所属ジムで会見。昨年12月29日から延期になったIBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39)=カザフスタン=との王座統一戦の開催について、本田明彦会長は「4月にかけるしかない」との考えを示した。

 念願のゴロフキン戦が新型コロナウイルスの変異株オミクロン株に対する水際対策強化のために延期となり、19年12月の前戦から2年以上も試合から遠ざかって迎えた36回目の誕生日。村田はこの1年を「なかなか形容しがたい年。待つことが多かったですし、試合をしている選手がうらやましいと思う気持ちもありましたし、それをトータルして悪い年だったかいえば、そうでもない。我慢をしたし、感情の気づきとか、いろんなことがあった年」と淡々と振り返った。

 延期が決まってからは「オレは頑張るんだ、やれるんだ」という時期が1週間から10日ほど、その後は「やっぱり疲れるんですよ。心が落ちてしまう」という時期が同じく1週間から10日ほど続き、「今は平常に戻っている時期だと思う」という心境の変化があったという。

 延期が決まってからも残留しているメキシコから招いた2人のパートナーとスパーリングを継続。「実戦練習を多く積めていますし、ぶっつけ本番みたいな形にはならないと思うので、よかったなとは思う」と延期のプラス面も語った。

 本田会長によると、ゴロフキン戦を一度は2月下旬に再設定していたとのこと。サッカーW杯最終予選などとともに外国人の新規入国原則禁止の特例が認められる方向で政府との調整が進み、ゴロフキン側に年明けに返答する約束をしていたが、政府の決定がずれ込んだために断念したという。

 そして、改めて日程を4月に設定したと明言。「書類なども全部できているし、ウチがどれだけ苦労したかを知っている。こっちが希望を持っている限り付いてきてくれる」と、ゴロフキン側の理解は得られているという。先が読めない状況の中、「4月にかけるしかない。4月がダメなら村田も精神的に持たない。なくなったらあきらめるぐらいの覚悟でいる」と強調した。

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