オカダ“真”王者 大激闘でオスプレイ撃破 内藤とV2戦へ 闘病の猪木氏にメッセージ

 ウィル・オスプレイ(左)をマットに打ちつけレインメーカーにつなげるオカダ・カズチカ(撮影・金田祐二)
 内藤哲也(左)からの挑戦を受ける
 内藤哲也(左)からの挑戦を受ける
3枚

 「プロレス・新日本」(5日、東京ドーム)

 IWGP世界ヘビー級選手権試合が行われ、王者のオカダ・カズチカ(34)が挑戦者のウィル・オスプレイ(28)を破り、初防衛に成功した。試合後は内藤哲也(39)に挑戦を要求されて即受諾し、新日本創設者で闘病中のアントニオ猪木氏へ来場を呼びかけた。同USヘビー級選手権試合は、前王者の棚橋弘至(45)がKENTA(40)を破って王座を奪回した。

 新日本の顔がIWGP戦線の混迷にピリオドを打った。前日に鷹木信悟との激闘を制して2年ぶりに最高峰の王座を奪取したオカダ。この日は、首の負傷で王座を返上したことを理由に同世界ヘビー級王座のベルトを模造して“真の王者”と主張するオスプレイを実力で黙らせた。

 戦いは両者の驚異的な身体能力が余すところなく発揮された大激闘に発展。オスプレイは場外戦で照明の鉄骨を登り、高さ4メートルはあると思われる位置からムーンサルトアタックを投下すれば、オカダはオスプレイのサスケスペシャルを捕まえて墓石式脳天くい打ちでたたきつけ、観衆を驚かせた。オスプレイがレインメーカー、オカダがストームブレイカーと互いの得意技を繰り出し合うなど、戦いはさらに激化。最後はオスプレイのヒドゥンブレイドにオカダがドロップキックを合わせ、開脚式脳天くい打ち、レインメーカーをたたみかけて葬り去った。

 IWGP戦線は鷹木の同世界ヘビー級王座、オカダが同王座挑戦権利証の代わりに保持する同ヘビー級王座4代目、オスプレイの模造品と3本のベルトが乱立したが、オカダが鷹木から王座を奪取し、4代目ベルトを感謝とともに封印。この日は模造ベルトも無価値にさせて一本化を果たし、新日本創立50周年イヤーに突入することになった。試合後は「本物のチャンピオンはこのオレだけど、お前の強さは本物だよ」とオスプレイを称賛。そこに現れた内藤哲也から挑戦を要求されると、「50周年にふさわしいんじゃないでしょうか」と即受諾した。

 そして、新日本の創設者であり、現在は闘病中のアントニオ猪木氏に「新日本プロレスのリングの上に、猪木さんが上がってくれるのを待っています」とメッセージ。さらにコロナ禍に苦しめられた思いを吐露して涙をこぼしたが、「新日本プロレスも50周年まで来ることができました。そして50年先まで、このオカダ・カズチカで食っていけるように盛り上げていきます」と力強く誓った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス