谷口将隆が世界王座奪取!2度目の世界挑戦で11回TKO勝ち「夢じゃないかな」

 11回 TKOで勝利して雄たけびを上げる谷口将隆(撮影・堀内翔)
 11回 ウィルフレッド・メンデス(左)を攻める谷口将隆=東京・両国国技館(撮影・堀内翔)
 チャンピオンベルトを巻く谷口将隆=東京・両国国技館(撮影・堀内翔)
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 「ボクシング・WBO世界ミニマム級タイトルマッチ」(14日、両国国技館)

 同級1位の谷口将隆(27)=ワタナベ=が、王者ウィルフレド・メンデス(25)=プエルトリコ=に挑み、11回1分8秒TKOで勝利。19年2月に前同級王者ビック・サルダール(フィリピン)に敗れて以来、2度目の世界挑戦で、サルダールから王座を奪って3度目の防衛を目指した王者メンデスを下した。

 技巧派のサウスポー対決。カウンターを狙う王者に対して、谷口は2回に打ち合いからの左フックをテンプルに浴びせてダウンを奪取。インファイトをしかける谷口に対して、メンデスもジャブからのストレート、ボディー攻撃を繰り広げ、中盤は互いに譲らない接近戦を繰り広げた。

 8回には谷口のパンチでメンデスが出血した。9回は谷口のボディーアッパーにメンデスが背中を丸め、ジリジリと後退。谷口は攻勢を強めると、11回のラッシュでレフェリーが試合を止めた。

 初戴冠した谷口は「デビューして5年間ずっと(ベルトを)追い続けてきた。今は夢じゃないかなと思う」と初々しく語った。2年前に自身が敗れたサルダールを下して王者になったメンデスに勝ち、「サルダールにメンデス選手はしっかり勝ってきた。それにしっかりと勝てたと思うので、2年前の自分より強くなったと自信を持てた」と笑顔。2年前の自分に「あの時は、正直このまま世界王者になれるか自分自身に疑問を持ったので自信を持っていいんだよと言い聞かせてあげたい」と胸を張った。

 また、この日の青コーナーでは、同門で同い年のWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人がセコンドとしてサポートした。「2人で世界王者に」という夢を先にかなえた盟友の「効いてる、効いてる」という声援に闘志で応えた谷口は「彼は勝利の女神ならぬ、勝利の男の神様です!」と感謝した。

 神戸市出身の谷口は、アマチュアを経て16年4月にプロデビュー。18年11月にWBOAPミニマム級王座獲得し、19年2月の世界初挑戦でサルダールに判定負けした。20年10月には日本同級王座獲得し、2度目の世界挑戦を目指した。通算18戦15勝(10KO)3敗とした。

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