「ボクシング・ＷＢＡ世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦」（１１日、エルモシージョ）

　元世界２階級王者で同級５位の亀田和毅（３０）＝ＴＭＫプロモーション＝がメキシコ・エルモシージョのＣＵＭで行われた同級挑戦者決定戦で１０位のヨンフレス・パレホ（３５）＝ベネズエラ＝に３－０（１１６－１１２、１１８－１１０、１１７－１１１）で判定勝ち。同級スーパー王者でＩＢＦ王座も持つムロジョン・アフマダリエフ（２７）＝ウズベキスタン＝への挑戦権を獲得した。

　勝利が告げられると、和毅はメキシコ出身のシルセ夫人との間に昨年５月に誕生した長男・望有くんをリング上で抱き上げた。試合をライブ配信した和毅のユーチューブ「亀田和毅チャンネル」には望有くんが登場すると「お子さん可愛い」、「のあくんきたー」などほほ笑ましいコメントが続いた。

　和毅の兄である３１５０ファイトクラブの亀田興毅会長が「亀田家初のハーフ。別格やで」と絶賛するように、望有くんは日本でルームウエアブランド「ジェラート　ピケ」のベイビーモデルを務めるなどかわいらしさが人気を集めている。ユーチューブチャンネル「のあ＆ともきチャンネル」も展開している。

　長男誕生後初の試合となった今年５月の大阪・豊中での三宅寛典（ビックアーム）戦は無観客試合となり、家族の観戦も許されなかった。望有くんはメキシコで“リングデビュー”を飾った。

　和毅は試合後、年末年始の予定を「一応日本に戻る予定なんですけど、コロナのまた新しいのが出たので。様子を見ながら戻ることができたら日本に戻ると考えています」と話した。「試合も無事勝って、今年２勝。プラス挑戦者決定戦でも獲得できた。成長できた一年かなと思います」と振り返った。