亀田和毅 挑戦者決定戦で判定勝ち「完全に右を治して」世界戦誓う 終盤はブーイングも

 「ボクシング・WBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦」(11日、エルモシージョ)

 元世界2階級王者で同級5位の亀田和毅(30)=TMKプロモーション=がメキシコ・エルモシージョのCUMで行われた同級挑戦者決定戦で10位のヨンフレス・パレホ(35)=ベネズエラ=に3-0(116-112、118-110、117-111)の判定勝ち。スーパー王者でIBF王座も持つムロジョン・アフマダリエフ(27)=ウズベキスタン=への挑戦へ前進した。

 立ち上がりから両者慎重な姿勢を崩さず、パンチの交換の少ない展開。決定打はないもののヒット数で上回った和毅が終盤はブーイングも起こる中、安全策で逃げ切った。

 試合後、「まったく内容的には良くないですけど、完全に右を治してから、次の世界戦に行きたいなと思います」と語った。試合実現に協力してくれたスポンサー陣に感謝するとともに、「来年は世界戦で、絶対チャンピオンになるんで、皆さん、応援よろしくおねがいします」と一礼した。

 和毅は3月に兄・興毅氏が大阪に立ち上げた3150ファイトクラブの所属第1号選手となり、5月に大阪で1年10カ月ぶりの試合を行い、三宅寛典(ビッグアーム)に判定勝ちした。その後、8月から米ラスベガスに渡り、メイウェザージムで練習を続けていたところ元WBA世界バンタム級暫定王者のパレホとの挑戦者決定戦が組まれた。

 メキシコは中学卒業後の2007年に15歳単身武者修行に向かった先。シルセ夫人の母国でもあり、“エル・メヒカニート(メキシコの少年)”のニックネームを持つ和毅にとって第二の祖国。フリオ・セサール・チャベスやホルヘ・アルセらメキシコの名王者も試合を行ったCUMで勝利を飾った。勝利が告げられると、昨年5月に誕生した長男・望有くんをリングに上げ、喜んだ。

 試合は亀田和毅のYouTube「亀田和毅チャンネル」でライブ配信され、1万人以上が視聴した。

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