亀田興毅会長 興行メイン消滅危機を回避 “公募”で対戦相手現れた「想像以上の反響」

 ボクシング元世界3階級王者の亀田興毅氏(35)が会長を務める3150ファイトクラブが16日にメルパルクホール大阪で開催する自主興行「3150ファイトVol.1」のメインカード消滅危機を回避した。日本スーパーフェザー級6位・力石政法(27)=緑=の対戦相手を公募で探していたが、元東洋太平洋スーパーバンタム級王者のロリ・ガスカ(32)=陽光アダチ=に決定したことを10日、発表した。

 WBC世界ライトフライ級王者・矢吹正道(緑)の実弟である力石をメインに据えて、興行を開催しようとしていた興毅会長。対戦相手に決まっていたWBAアジア同級王者のロルダン・アルデア(27)=フィリピン=が新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大で来日できなくなり大慌て。何とか試合を開催するため、8回戦の相場の約5倍となる100万円のファイトマネーを掲げて対戦相手を公募していた。

 これに元東洋太平洋王者のガスカが名乗りを挙げた。ガスカはフィリピン出身で現在は日本で活動中のため、入国制限は関係ない。「久しぶりに試合ができるチャンスをいただけて感謝しています。来日できなくなったフィリピン人選手の分も自分が良い試合をしたい。そして、ABEMAでの生放送もあり注目されるこの試合で自分の実力を示して、次のチャンスに繋げたいと思います」。2回KO勝ちした19年12月のジョー・テホネス(フィリピン)戦以来、2年ぶりの試合に意気込む。

 力石も直前の対戦相手変更に動じない。「相手が変わってバタバタしたが勝つことが大前提。欲を言えば倒して勝ちたい。相手のことは知っています。変則でやりにくい相手。その相手を倒して勝てばアピールにつながる。完勝します」と誓った。

 メイン消滅の危機を対戦相手公募で乗り切った興毅もひと安心。「今回はメインイベントの力石選手の相手であるフィリピン人選手の来日不可により、対戦相手を公募することになりましたが、何とか対戦相手が決まりまして、ロリ・ガスカ選手には大変感謝しています。公募に関しては想像以上の反響をいただきましたので、今後の試合のマッチメイクでも公募をすることを検討したいと思います。まずは今回の興行の成功を目指して頑張ります」とコメントした。

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