和氣慎吾 井上拓真とのAP戦に自信!過去にスパー「そんなに強くはなかった」

 「ボクシング・WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦」(11日、後楽園ホール)

 前日計量が10日、都内で行われ、同級1位の井上拓真(25)=大橋=は55・3キロ、同級2位の和氣慎吾(34)=FLARE山上=は55・0キロでともに1回目でパスした。

 世界挑戦経験もあり、長く日本スーパーバンタム級のトップ戦線を走ってきた和氣は、19年10月にジュンリエル・ラモナル(フィリピン)に敗れ、20年8月に川島翔平(真正)との再起戦を制して以来約1年3カ月ぶりの試合。9月に新型コロナウイルスに感染していたことを明かし、幸いにも無症状だったものの「スパーリングはそんなにやっていない」という。それでも、「メチャクチャ調子いい。早くやりたいですね」と好仕上がりをアピールした。

 WBA・IBFバンタム級統一王者の井上尚弥(大橋)の弟で元WBC世界バンタム級暫定王者の拓真との対戦の話が舞い込んだときには「イエスと言うしかない。飛びつきました」と二つ返事で受諾。拓真とは過去にスパーリングをしたことがあるが、「そんなに印象がなかった」と振り返った。「記憶にないと言うことは、そんなに強くはなかったのかなと思っている。メチャクチャ強い相手だったらイメージに残っているはず。そういうのではなかったので、やりやすいのかな、と思っている」と話し、「映像も見る度に自信が付く。見れば見るほど絶対勝てるという自信がわいてきた」と不敵な笑みを浮かべた。

 戦い方については「いつも言っているんですけど、圧倒して圧勝する。変に戦い方を変えたりしていないので、今までと同じような展開。スピードと距離で圧倒して、当たれば倒れる自信はあるので、どのタイミングでどのパンチが当たるかなという感じ」とイメージ。「常に世界のことは考えているんですけど、今の自分の立場で世界といえるほど王手をかけているわけではない。この試合に勝てば胸を張って堂々と次は世界だと言える。ここはしっかり勝って、世界チャンピオンになるために勝って、しっかりとアピールしたい」とこの試合を位置づけた。

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