新日本G1開幕・V3狙う飯伏 まさかの裕二郎に黒星「万全だけど、次、次から…」

 「プロレス・新日本」(18日、エディオンアリーナ大阪)

 20選手がAとBの2ブロックに別れて争うシングルリーグ戦「G1クライマックス」が開幕。史上初の3連覇を狙うAブロックの飯伏幸太が開幕試合に登場し、高橋裕二郎に敗れる波乱が起こった。

 誤嚥性肺炎で約2カ月欠場した飯伏。今月4日の復帰戦ではいきなりIWGP USヘビー級王者の棚橋弘至に挑戦して敗れたものの、順調な回復ぶりを伺わせていた。

 だが、この日は開始から、くせ者裕二郎ののらりくらりとしたダーディーファイトにペースをつかめず。場外戦ではステッキを用いての首締めなどでいたぶられた。

 それでも、キックのコンビネーション、その場跳びフランケンシュタイナーなどで反撃。そして場外への三角飛びケブラーダを繰り出そうとしたが、ロープに乗ったところを裕二郎に場外へ引きずり落とされてしまった。

 そこから裕二郎にフィッシャーマンバスター、インカレスラムなどの猛攻を浴びるも、強烈なハイキックで再び反撃。シットダウン式ラストライドからカミゴェでトドメを刺そうとしたか、裕二郎に巧みにかわされ、レフェリーのスキを付いての金的攻撃を受けてもん絶してしまう。そこからピンプジュース、変型ピンプジュースの新技ビッグジュースでマットにたたきつけられ、無念の3カウントを聞いた。

 いきなり足をすくわれた飯伏は「いやあ、初戦の一番で、G1黒星スタート。今日からで…。ボクは(以前の)パートナー、高橋裕二郎を全部分かっているつもりだった。ただ、今回はちょっと違う。ボク自身は万全です。万全だけど…。こっから負けない。いやあ、次、次から…」と、力なくコメント。一方、金星をつかんだ裕二郎は「いいか、このオレがよ、東京ドームのメインイベントを飛ばした、病み上がりに負けるわけがねえだろ」とにやけ顔だった。

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