ボクシング・中谷潤人 米国デビュー完勝で初防衛 相手の鼻骨砕き4回TKO

 「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(10日、トゥーソン)

 王者の中谷潤人(23)が挑戦者アンヘル・アコスタ(30)を4回TKOで退け、初防衛に成功した。米国デビュー戦だった中谷は、長い右ジャブを生かして優位に試合を展開。初回に左ストレートで相手の鼻骨を折って出血させ、4回にドクターがストップした。リング上でかねての目標である王座統一戦を熱望した。

 本場のリング初登場で文句なしの快勝を見せつけた。初回、22勝中KOが21という強打を誇り、ライトフライ級との2階級制覇を狙うアコスタに対し、171センチの長身を生かした長い右ジャブで距離を保ちながら繰り出した中谷。いきなり「いいタイミングで鼻に入った」という左ストレートで鼻骨を折り、鼻血を出させた。

 2回からは圧力をかけてきた相手と接近戦に付き合い、「ちょっと強引でも倒したい気持ちはあったので近くなったのは反省」と振り返りながらも、またも左ストレートでぐらつかせ、ドクターがアコスタの負傷をチェック。その後も接近戦で右アッパーをもらうも優位に試合を進め、4回開始早々、ドクターが3度目のチェックでアコスタの試合続行不能と判断した。

 中谷にとって米国は15歳で渡ってボクシングを学び、試合の度に合宿を行うなじみ深い地。念願かなった米国デビュー戦を白星で飾り、「自分のボクシングを見て沸いてくれたので、いい勝ち方ができたと思う」と満足げに振り返った。

 試合後は、興行を主催した米国の大手プロモーター、トップランク社のボブ・アラムCEOと写真撮影。「いい試合だった」と言われたという。リング上では王座統一戦を希望したが、対戦したい相手を問われると、WBC同級王者フリオ・セサール・マルチネス(メキシコ)の名を挙げた。

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