新日本・第三世代 6人王座奪取ならず 天山「スクワット3000回やって鍛え直す」

 石井智宏(左下)を襲撃するディック東郷(同上)とEVIL=後楽園ホール(新日本プロレス提供)
 石井智宏(右から2人目)と握手する(左から)天山広吉、小島聡、永田裕志=東京都文京区の後楽園ホール(新日本プロレス提供)
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 「プロレス・新日本」(2日、後楽園ホール)

 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合が行われ、平成の新日本を支えた“第三世代”の永田裕志、天山広吉、小島聡組は王者の後藤洋央紀、石井智宏、YOSHI-HASHI組に敗れて王座奪取はならなかった。

 第三世代は合計153歳を感じさせない26分超の熱戦を展開。永田が3種のナガタロック、天山と小島は合体技のオレごとアナコンダ、テンコジカッターを繰り出すなど王者組を追い詰めたが、最後は後藤と一騎打ち状態となった小島がラリアットをつかまれて牛殺しからのGTRで葬られた。

 試合後は、第三世代を「3バカトリオ」などとこき下ろしてきた石井に言葉をかけられ、握手を交わしノーサイド。そして、マイクを持った後藤に「第三世代は強かったです」と健闘を称えられた。

 続けて後藤は「オレたちの絆はこんなところでは負けません。間もなくオリンピックが始まりますが、オリンピックより熱い試合をこれからもオレたちは見せて行きたいと思います」と決意表明した。

 そして、後藤から締めの言葉を任されたYOSHI-HASHIが「オレたちが防衛し続けるのは永遠だ」との決めゼリフを叫ぼうとしたところ、突如場内が暗転。再び証明が点灯すると、なんとEVILがディック東郷とともに石井を襲撃。後藤とYOSHI-HASHIが救出に入ると素早くリング下に退散し、不気味な笑みを浮かべながら去っていった。

 バックステージでは、第三世代が衰えぬ意欲をアピール。フォールを奪われた小島は、永田と天山の謝罪と励ましを受けながら、「オレたち第三世代はいろんな人に生かされているんだ。それを感じた。味方の永田裕志、天山広吉からもいろんなことを言われて、すげえ濃い数日間を過ごせたと思います」と充実感をにじませた。

 続いて天山は「オレたち第三世代が一つになってアイツらに立ち向かっていく。どれだけのお客さんが期待しているのか。そんなことは関係ない。オレらは組みたいから組んで、あの3人の前に立って勝負してやろうやないかって。結果はしょうがないですよ。一発でなかなか獲れないぐらいね。アイツらもしぶといし強い」と敗北を受け入れながらも、「もう一回、明日からスクワット3000回やって、もっと鍛え直して、まだまだアイツらに負けんようにやるしかないですよね」と巻き返しを誓った。

 そして、永田も「我々のあきらめない気持ちというか、もう29年、30年、この新日本マットで戦ってきた我々の意地、戦いっていうものをヤツらに改めて分かってもらえたと思う。辞めろって言われても、絶対アイツらに言われて辞めることは100%ない」と断言。「こうやって急にタイトルマッチが決まったって、あれだけの試合ができる。棺おけに片足突っ込んでる訳じゃない。オレらの戦いはまだまだ続く。年齢なんてクソ食らえだ」と言葉に力を込めた。

 また、EVILは「NEVERシックスメンのベルトなんてどうでもいいんだよ。石井、テメエが目障りなんだよ。サシでつぶしてやるからな」と、石井に一騎打ちを要求した。

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