亀田和毅からダウン奪い見せ場 三宅寛典「自分にとってはいい収穫でした」

 「ボクシング・8回戦」(22日、176BOX)

 ボクシング元世界2階級王者の亀田和毅(29)=3150=が1年10カ月ぶりの復帰戦となるノンタイトル56・5キロ契約8回戦に臨み、3-0(78-73×2、79-73)の判定でノーランカーの三宅寛典(32)=ビッグアーム=に勝利した。スコアは大差ながらも、5回に不覚のダウンを奪われた。

 4連敗中で通算戦績も21戦9勝(1KO)10敗2分けと負け越している三宅だが、5回に元世界2階級王者からダウンを奪う見せ場をつくった。「練習してきたパンチ」という相手の左ジャブに合わせる右で、和毅にカウントが入った。

 この試合、亀田はほぼ左手だけしか使わず「試されているな」と感じたという。「ボディーも効いたし、スピードも想像を超えていた。これが世界チャンピオンかと思った」とダウンシーン以外は完封された。それでも自身はダウンすることなくフルラウンドを戦い抜いた。

 前回、昨年8月の試合では将来の王者候補と目される“ミライモンスター”松本圭佑(大橋)のデビュー戦の相手を務めた。結果は4回TKOで敗れたが、この試合でも初回にダウンを奪っている。「コロナの状況だからこそ自分にも大きなレベルの選手と試合することができている。チャレンジすることが大事。負けることにビビらず、自分の成長のためにやっています」と今後も強豪からのオファーに応じていく考えだ。

 今回、56・5キロの契約体重を600グラムアンダーで通過。本来、バンタム級(53・5キロ)がベストだが、和毅と対戦できるチャンスを逃したくなく、受けたという。緊急事態宣言により無観客試合となったが、本来なら広島から30人ほどの応援団も駆けつける予定だった。「自分にとってはいい収穫でした」とすがすがしい表情で振り返った。

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