ボクシング・西田凌佑「比嘉選手は強かった」沖縄で大番狂わせの王座奪取 4戦目で戴冠

王座を獲得し、近大時代の師である元WBA世界スーパーフライ級王者・名城信男氏(左)に祝福される西田凌佑
4戦目で王座を獲得した西田凌佑=沖縄コンベンションセンター
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 「ボクシング・WBO・APバンタム級タイトルマッチ」(24日、沖縄コンベンションセンター)

 挑戦者で日本スーパーバンタム級5位の西田凌佑(24)=六島=が3-0の判定で、王者・比嘉大吾(26)=Ambition=を破り、デビュー4戦目で王座を奪取した。

 王者の地元、完全アウェーのリングで宣言通りの番狂わせを起こした。元WBC世界フライ級王者・比嘉の凱旋KO防衛が予想された中、サウスポーの技巧派・西田が冷静に強打を封じた。文句なしの判定完勝でベルトを奪い「反省点はありますが、勝てて良かった。比嘉選手は圧力がすごかった。強かったですね」と振り返った。

 この王座はジムの先輩であるストロング小林佑樹が保持していたが、昨年大みそかに比嘉と対戦し、5回KOで敗れた。小林が試合後に現役を引退したため、陣営は再戦権利を西田に使うことに決めた。プロ4戦目、バンタム級での試合経験なしと未知の要素も多かったが、西田の可能性に懸けた。

 そして王座奪取を実現した。六島ジム唯一の世界王者である元WBA世界スーパーフライ級王者・名城信男氏は現在、近大ボクシング部の監督を務めており、西田は教え子にあたる。師匠の名城氏は6戦目で日本王座を獲得し、当時国内タイ記録の8戦目で世界王座を奪取した。名城氏も沖縄まで駆けつけ、教え子の激闘をたたえた。

 師を上回るスピード出世を果たした。今回の王座獲得で世界ランク入りは確実となり、夢はさらに広がる。今後について「少し休んで、ジムに決められた試合を一試合ずつ勝っていくだけです」と謙虚に話した。

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