WBAスーパー王者の京口「近い将来チャンスが」年内の団体統一戦を熱望 練習再開

 ボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(27)=ワタナベ=が15日、実戦練習を再開。オンラインで報道陣の取材に応じ、年内の団体王座統一戦を熱望した。

 英国の世界的プロモーター、マッチルーム社と契約し京口は、3月13日に米国デビューを果たし、アクセル・アラゴン・ベガ(メキシコ)を5回TKOで破って3度目の防衛に成功。帰国後は2週間の隔離を経て、地元の大阪に帰省し、前戦の翌日に喉頭がんの手術を受けた父の寛さんと再会するなど、家族とともに過ごした。

 8~12日にはジムの後輩でWBOアジアパシフィック・ミニマム級王者の重岡銀治朗の走り込み合宿に同行し、この日から実戦練習再開。「次戦に向けて自分自身を高める練習。近い将来、統一戦のチャンスが来るかなと思うので、しっかり仕上げていきたい」とテーマを語った。

 具体的には「前の試合は対戦相手が小柄だったのもあって、違ったボクシングを展開できたと思う。そこを突き詰めていきたい」と説明。前戦では勝利したものの採点では相手がリードしていたことを振り返り、「今まではプレスをかけてファイター寄りで前に前に追う展開が多かった。今回は誘ったり、相手にとっては遠い距離でボクシングしようとテーマに上げていた。接近戦だと相手の土俵で、そこの時間があったのが採点に響いたと思う。でも戦いながらいろんなことを試せたのは大きい」と収穫を口にした。

 先日、WBO同級王者エルウィン・ソト(メキシコ)が京口と同じマッチルーム社と契約。統一戦実現への環境が整ったことを、「同じプロモーターとの契約になったので、現実的になったと思う。WBOのベルトを巻いたことがないので興味はある」と歓迎し、「年内に実現する可能性はあるし、いいニュースだと思う。年内にやりたい」と熱望した。

 そして、24日にはライバルであるWBC同級王者の寺地拳四朗(BMB)が、自身の2度目の防衛戦の相手だった同級1位の久田哲也(ハラダ)と8度目の防衛戦を行う。自身にゆかりのある選手同士の対戦で、勝者が統一戦の相手候補になると言えるが、「興味はない。あまり大きいことは言えないので」と話すにとどめた。

 また、YouTubeで共演するなど親交のあるキックボクシングのRISE世界フェザー級王者の那須川天心が来年のボクシング転向を表明したことにも言及。「彼のポテンシャル、築き上げてきた格闘技キャリアはすごいと思う。そういった選手が進出してくるのは、改めてボクシングの価値は究極のところにあるのかなと思う。階級的にも面白いと思うので、楽しみですね」と歓迎した。

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