井岡一翔のタトゥー是非 JBCは「ルールを変更することは考えていない」

 日本ボクシングコミッション(JBC)は22日、WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(31)=Ambition=を、20年12月31日に東京・大田区総合体育館で行った田中恒成(畑中)との2度目の防衛戦で入れ墨を露出させたことで厳重注意処分とした。タトゥーを施すことそのものの是非を含め、さまざまな論議を呼んだこの問題。JBCは「現時点でJBCルールを変更することは考えていない」としている。

 処分の理由については、「入れ墨を隠す塗布物がはがれ落ち、左腕の入れ墨が露出したまま試合を続行した。このことはJBCルール第95条第2号に抵触するもの」と説明している。

 JBCの安河内剛事務局長は「JBCにおいても管理を徹底すべきであった」と反省の意を示しつつ、「今後は同様なケースにおいてはJBC規定の塗布剤を使用させるか、指定業者による塗布施術を受けてもらうなどの手当を考えている」と再発防止案を明示した。

 入れ墨の是否をめぐる論争は、現役選手や芸能人、一般のファンに至るまで広がった。まずはルールを守った上で変更を訴えていくべきとする意見や、世界では一般的なタトゥー文化を受け入れるべきとする肯定派、さらには、彫り師の団体「日本タトゥーイスト協会」が、JBCに向けて「井岡選手と『反社会勢力』との間に関わりがあると言わんばかりの主張は、井岡選手を侮辱するもの」などの内容で、ルールが不合理だとする抗議文を同団体の公式ウェブサイトで7日に発表するなど、さまざまな声が出た。

 今回、JBC側は「今回、入れ墨(タトゥー)についてさまざまなご意見をいただいたが、現時点でJBCルールを変更することは考えていない」とコメントした。

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