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井岡一翔V2 8回TKO、日本人対決完勝!ダウン3度奪った鮮やか左カウンター3発

 8回、田中恒成(右)をTKOで破った井岡一翔(撮影・西岡正)
 4回、田中(左)の顔面にパンチを浴びせる井岡一翔
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 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(31)=Ambition=が同級1位で挑戦者の田中恒成(25)=畑中=を8回TKOで下し、2度目の防衛を果たした。2019年6月に日本男子初の世界4階級制覇を達成した井岡は、自身の日本選手世界戦最多勝利数を17に伸ばした。井岡は5回、6回に左でダウンを奪い、8回に左を決めた後にレフェリーが試合を止めた。1階級上げて初戦だった田中は初黒星を喫し、世界4階級制覇はお預けとなった。世界複数階級制覇経験者の日本人男子対決は初。

 貫禄の勝利だ。スピードを生かした相手の手数に序盤は受けに回った井岡。徐々にスピードと距離感を捉えると攻勢を強め、目まぐるしい一進一退の攻防に発展していったが、5回終了間際に会場がどよめいた。

 まずはカウンターの左フックで最初のダウンを奪取。続く6回にも右に左フックを合わせて再びダウンを奪った。最後は8回。逆転をかけて強引に攻めてきた田中の右に合わせてまたも左フックをたたき込むと、相手は後方にふらつきレフェリーがストップ。勝負を決めた3発の左フックは狙っていたのではなく「あれはタイミング」と説明。「これがボクシング」と言った。

 史上最高の日本人対決と銘打たれた一戦。日本人初の4階級制覇を達成した井岡は、自身を上回る勢いで4階級制覇に挑んだ田中に対して「格の違いを見せる」と豪語し、それは「本音」と断言。リング上では「男として口だけで終わるわけにはいかないので、結果で証明できたのはよかった」と胸を張った。

 それでも、2回に右ストレートを左目に受けてその後は田中が二重に見えていたと明かし「手を合わせた瞬間、さすがの実力だと思いました」と田中を評価。「勢いだけでは勝てない。ボクの方が経験ある分、拳の重みが勝ったと思う」とキャリアの差を強調した。

 世代交代は阻止したが「いくら強気な発言をしても、今日負けたら引退していたかもしれない。自分は終わりたくなくても、井岡は終わったと思われる日が来る。それをボクの中で納得できる、やりきる形でやりたい」という。その覚悟の中で自身9度目の大みそか決戦を最高の形で締め、「節目の10回目も頑張ってみようという気持ちにもなりました。目の前の一戦一戦をやっていくのみ。その中でも次は統一戦をしたい」と来年への意欲を示した。

 その統一戦とは来年3月に王座統一戦を行う予定のWBA同級スーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)とWBC同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)の勝者との対戦だ。

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