「ボクシング・８回戦」（１４日、後楽園ホール）

　日本ライト級７位の柳達也（３０）＝伴流＝が同級６位の斎藤一貴（２８）＝角海老宝石＝とのランカー対決を制した。躍動感のある身のこなしから多彩なパンチで攻め込むと、２回に左フックでダウンを奪取。６回にコーナーで猛烈な連打を浴びせてストップを呼んだ。

　昨年１１月に元ＷＢＯアジアパシフィック・スーパーライト級王者の近藤明広（一力）に敗れて以来の再起を快勝で飾り、「いい勝ち方ができました」と満足顔。コロナ禍で試合間隔が開いたことで「やれることがいっぱいあった」といい、「引き出しが増えた。ディフェンス面も練習して出せた」と成果を強調した。

　来年中の王座奪取を目標に掲げ、「弾みがついた」と笑顔。ライト級は吉野修一郎（三迫）が地域３冠王に君臨し、自身と同門だった元ＷＢＯ世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪（横浜光）が進出するなど競争が激化しており、「力を見せたいですね。違うところ（階級）から入ってきた人に。（元）同じジムですけど」と伊藤に対抗心を見せた。