大日本・鈴木みのる、思い出の文体で“惜別の悪態”「なくなっちまえ、こんなもん!」

横浜文化体育館最後のプロレスに参戦した鈴木みのる
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 「プロレス・大日本」(30日、横浜文化体育館)

 1962年の開館以来、多くの名勝負を生み、9月6日に閉館する横浜文化体育館最後のプロレス大会に鈴木みのるが参戦し、野村卓矢に貫禄勝ちした。

 前日の新日本プロレス神宮球場大会でNEVER無差別級王座を奪取したばかりの鈴木は、張り手を連発するなど物おじしない野村の攻めに、厳しい打撃と関節技で応戦。最後は裸絞めからのゴッチ式脳天くい打ちで仕留めた。

 横浜出身の鈴木にとってこの会場は思い出深い地。「この小汚ねえ横浜文化体育館、なくなるなんてさみしいじゃねえか」と口汚く話しながらも、子どもの頃にプロレス観戦し、アチュアレスリングでの初試合、プロレスデビュー戦、新日本プロレス退団前最後の試合、パンクラス時代のウェイン・シャムロック戦、獣神サンダー・ライガーとのMMA戦などを戦った記憶を思い起こし、「クソジジイほどの歴史のあるこの体育館のわずかな小さな1ページの中にオレの名前が入っている。だから、今日ここへ来た」と参戦した理由を説明した。

 続けて、「この横浜文化体育館で思い残すことは何一つない。古い物が壊され、新しい物をその上に建てる。当然のことだ。昨日、オレが獲ったこれ(NEVER無差別級王座)もそうだ。どんどん新しくなるぞ」と持論を展開。最後は「いつまで古い物にしがみついているんだ。なくなっちまえ、こんなもん!」といつものように憎まれ口を残して去っていった。

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