ボクシング、関西で再開後初の有観客興行 フェースシールド1000枚配布

 7月に国内プロボクシング興行が再開された後、関西で初の観客を入れた興行が9日、大阪・枚方市立総合体育館で行われた。3500人収容の会場に前売り券のみの850人を入れ、会場入り口では1000枚のフェースシールド、500枚のマスクが準備された。試合中には換気、除菌なども入念に行われた。

 主催したグリーンツダジムの本石昌也会長は、7月に大阪で別のプロ加盟ジムで16人が新型コロナに集団感染した事例があり、「初の客入れは無理だと思った」と一時はあきらめかけたことを明かした。しかし、「ここでやめたら観客を入れたボクシングはもうできなくなると思った。自分が絶対にやると思った」と安全対策を徹底して開催にこぎ着けたという。

 メインイベントのウエルター級・8回戦では、元日本同級王者・矢田良太(31)=グリーンツダ=が藤井拓也(32)=三迫=に5回TKO勝ち。王座戦2連敗からの再起となった矢田は、出身地での興行で「地元の人たちが、コロナのこんな状況の中で気をつけて来場して、応援してくださった。いい試合を見せられてよかった」と笑顔。まだ勝利を見せたことがなかった一人息子の都氣(とき)ちゃん(1)にも勇姿を見せられ、「年内に東洋太平洋王者になります」と飛躍を誓った。

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