ノアとDDTが事業統合 コロナダメージで経営効率化「新日本プロレスを追い抜く」

 IT企業サイバーエージェントの子会社であるプロレス団体のノアとDDTは27日、都内で会見を開き、DDT系列の飲食事業会社DDTフーズを加えた3社を9月1日付で経営統合し、プロレス事業会社「株式会社CyberFight」(サイバーファイト)として始動することを発表された。

 ノアとDDTの社長でサイバーファイトの社長に就任する高木三四郎氏は会見で、両社が新型コロナウイルス感染拡大による興行中止などで「大きなダメージを受けた」といい、「ウィズコロナ、アフターの時代にしっかりアクセルを踏み込んでいくためにも経営統合によって会社組織を盤石にする考えに至りました」と説明。3社分発生している管理コストを1本化、人材配置の最適化などを図っていくという。

 各団体は事業部の形で運営する。ノアはスポーツライクの戦いを展開し、DDTは「文化系プロレス」と呼ばれるエンターテイメント路線で知られるなど方針が異なるが、高木社長は「これによって団体がなくなってしまったり、今までのカラーがなくなってしまうことはございませんので、ご安心下さい」と強調した。

 また、「将来的には東京ドーム大会の開催を目指していきたい」といい、「目標はプロレス業界ナンバーワン。(最大手の)新日本プロレスを追い抜き、プロレス界の組織図を塗り替えることを約束する」と宣言した。

 ノアは多くの選手、スタッフらとともに全日本プロレスを離脱した故三沢光晴さんが代表となって2000年に設立。00年代前半には東京ドーム大会も開催したが、2度の経営母体変更を経て、20年にサイバーエージェントの子会社となった。DDTは高木氏らによって97年に設立。「ガンバレ☆プロレス」「東京女子プロレス」など複数のブランドを持ち、17年にサイバーエージェントの子会社となった。

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