最後の新日本参戦?クリス・ジェリコ、棚橋に敬意「アンダーテイカー戦と同じ気分」

クリス・ジェリコ(右)にウォールズ・オブ・ジェリコを仕掛けられ、苦痛の表情を浮かべる棚橋弘至
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 「プロレス・新日本」(5日、東京ドーム)

 米AEW世界王者のクリス・ジェリコ(49)は棚橋弘至(43)と初対戦し、22分24秒ウォールズ・オブ・ジェリコ(逆エビ固め)で勝利した。試合後は「現時点ではこれが新日本で最後の試合」と、今後の参戦予定がないことを明かした。

 3年連続で新日本の東京ドーム大会に参戦したジェリコは、棚橋に対してオーソドックスなレスリングから、ラフファイト、得意ムーブのライオンサルトなど懐の深さを見せつけた。一方の棚橋も場外へのハイフライフローなど見せ場をつくったが、ジェリコが老かいなテクニックで試合を制した。

 18年はケニー・オメガ、19年は内藤哲也と対戦し、国内外のファンを魅了した。ただ、棚橋との一戦は共鳴するものがあったようで「どの試合も最高だったが、今日の試合が一番好きだった。棚橋が新日本のエースだというのを肌で感じた」と称賛した。

 会場を巻き込んだ心理戦にエキサイトしたようで「(オメガや内藤に比べて)棚橋は機動力や可動域では劣っているかもしれないが、彼の持つファンとのつながりを感じられて素晴らしかった。彼は素晴らしいショーマン」とたたえ、「WWEでアンダーテイカーと試合した時と同じ気分。あの時も10年懸かって実現した」と、スーパースターを引き合いに出した。「ただ、あの髪型だけは変えた方がいいね。あれは“バカ橋”だ」と笑いを誘うことも忘れなかった。

 念願だった棚橋戦を終えて、「現時点ではこの試合で新日本プロレスに上がることが最後」と明言。まだ対戦のない鈴木みのる、ウィル・オスプレイらと一戦交えたかったことを明かしたが、「(決める)権利はない」と話した。

 今後もAEWが主戦場となるが、「日本と米国の橋渡しの立場を担いたい」とジェリコ。世界のスーパースターであるジェリコが新日本に参戦したことで、オメガ、飯伏、内藤らが世界のプロレスファンに認知されるきっかけになったという自負もあり、「俺はAEWでああいう仕事がしたい。できることなら日本にも帰ってきて、そういう仕事をしたい」と展望を語った。

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