村田諒太 “室伏流理論”で完全燃勝だ「やるべきことやる」

 「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(23日、横浜アリーナ)

 王者の村田諒太(帝拳)が5日、都内の帝拳ジムで初防衛戦に向けた練習を公開した。試合まで残り20日を切った時期からの調整に、メンタルのコントロールの重要性を強調。アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダリスト室伏広治氏の著書「ゾーンの入り方」を参考に、本番で完全燃焼する意気込みを示した。

 この日はシャドーボクシング、ミット打ちなどで汗を流した村田。長丁場のスパーリングは前日に6回を行って終了した。「ここからスタミナをつけるとかは意味のない話。必要なのはコンディショニング。今必要なものを確認していければいい」と話した。

 試合の進め方の整理もできているといい、「試合でやるべきことをやるだけ。新しいコンビネーションがどうとかは必要ない。プレッシャーをかけて、しっかり手出して、相手が嫌になるまで殴る。かといって硬くならず、変な一発をもらわないように、そういうボクシングをしていければいい」と説明。「(メンタルは)スパーリングの調子と比例すると思う。まずはしっかりしたスパーリングができると言うこと。あとは、自分を信じることですね」と理論を立てる。

 参考にするのは金メダリストの著書。「室伏さんの『ゾーンの入り方』という本に書いてましたけど、わらはすでに積んであるのに、まだわらを積もうとするのが日本人。わらをどう燃やすが大事で、日本人はわらを燃やすのが苦手だと。わらは今までためているはずなので、今から山に行って拾ってくる必要はない」と力説。あとは、積み重ねたわらをリング上で完全燃焼させるだけだ。

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