武藤、ライガーと最後の合体で弟子に勝利!故デストロイヤーさんに捧げる4の字固め
「プロレス・ザ・デストロイヤー追悼興行」(15日、大田区総合体育館)
“白覆面の魔王”と呼ばれて日本でも人気を博し、3月に死去した米国出身の元プロレスラー、ザ・デストロイヤーさん(本名リチャード・ベイヤー=享年88)の追悼興行が行われ、メインイベントの6人タッグで勝利した武藤敬司(WRESTLE-1)がデストロイヤーさんに感謝した。
武藤は来年1月で引退する獣神サンダー・ライガー(新日本)、3冠ヘビー級王者の宮原健斗(全日本)と組み、SANADA(新日本)、BUSHI(新日本)、KAI(フリー)と激突。最後は武藤が天国のデストロイヤーさんに向けて投げキッスを送って、3人同時にデストロイヤーさんの得意技4の字固めをかけ、自らKAIをギブアップさせた。
試合後は「相手の3人はかつてオレの弟子で、羽ばたいていった。いろいろ言いたいことはあるけど、成長が見れてよかった」と目を細めた武藤。さらに、「横にいる健斗、オレが全日本プロレスを去って初めて…じゃないか、何回か見て、光栄に思った」と話し、「何と言っても獣神サンダー・ライガー。これで見納めだ。いろいろ長い間ありがとう」と感謝しながらライガーと握手をかわした。
ライガーは「武藤選手が言うんだよ、リング上で。『長い間ありがとう』って。リングでお前、おじちゃんが泣いたらカッコ悪いだろ」との話を明かし、「だけど、武藤選手とはいろいろありました。才能に嫉妬したこともあったし。でも、こうやってタッグを組んで、最後ですけど、プロレスラー冥利に尽きる」と感激した。
武藤は最後に「オレは本当に今日うれしくて、弟子たちといて、横にライガーがいて、本当にこういう機会を与えてくれたデストロイヤーに感謝です」と、天国へ向けてメッセージを贈った。