新日本G1・内藤、パレハ鷹木撃破でV望み「すげえ価値のある勝利」
「プロレス・新日本」(4日、エディオンアリーナ大阪)
真夏の祭典「G1クライマックス」Bブロック公式戦が行われ、IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也が鷹木信悟を破って4勝3敗とし、5勝2敗で単独首位のジョン・モクスリーに1勝差と迫った。
2人はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)の盟友であるだけでなく、同じ82年生まれ、アニマル浜口道場出身同士で、これが初の一騎打ち。内藤はジュニアヘビー級ながら持ち前のパワー殺法で真っ向勝負を挑んできた鷹木に圧倒される場面もあったものの、スピーディーかつトリッキーな攻めで応戦した。27分超の激闘は最後、内藤が鷹木の必殺技ラスト・オブ・ザ・ドラゴンをカナディアンデストロイヤーで切り返し、デスティーノ2連発でケリをつけた。
優勝争いに踏みとどまった内藤は締めのマイクで「鷹木、去年の10月、パレハ(仲間)として迎え入れたのはやっぱり間違いじゃなかったよ。またいつかシングルマッチで戦う日を楽しみにしてるぜ」と、ドラゴンゲートを退団してLIJ入りした盟友の健闘を称賛。「4勝3敗と非常にふがいない成績ですが、可能性が少しでもある限り、最後まで全力で戦い抜きますよ。なぜなら、その先に見据えてるものがあるから。史上初の偉業を達成するその瞬間を、みなさま楽しみに待っていて下さい」と、優勝してIWGPヘビー級王座の挑戦権を手にし、かねてから目標に掲げる自身の同インターコンチネンタル王座との同時戴冠への強い執念を示した。
インタビューでは「今日の勝利で何とか踏みとどまったかな。他力本願だけどね」と逆転優勝への希望を口にした。続けて、「鷹木と初めて出会ってから19年。最後にあったのは20歳の時かな。16、17年前のことなんだけどさ。今日、久々に向き合って、アニマル浜口ジムで切磋琢磨した時代がフラッシュバックしてきてね。オレ、ほとんど鷹木に(スパーリングで)勝ったことなかったから、彼は嫉妬の対象でしかなかった。彼に勝てたのは、ずっと今まで心にため込んだものが発散されたかな」と感慨深げに話した。
さらに、再びG1へ目を向け、「オレは史上初の偉業を目指してやっている訳だしね。オレはたどり着いて見せますよ。状況は厳しいけどね。すげえ価値のある勝利だ。これを無駄にしないためにも、あと2試合、オレは全力で戦いますよ」と奮闘を誓った。

