新日本G1・KENTAが棚橋撃破で2連勝!「優勝するためにここに来た」

 「プロレス・新日本」(14日、大田区総合体育館)

 真夏の祭典「G1クライマックス」Aブロックの2戦目が行われ、ノア出身でWWEでもヒデオ・イタミの名で活動した初出場のKENTAが、前回優勝の棚橋弘至との初めての一騎打ちを制し、開幕2連勝を決めた。

 KENTAは張り手、多彩なキックなどノア時代を思わせる厳しく挑発的な打撃で優位に試合を展開。エアギターを奏でる棚橋の後頭部を蹴飛ばし、親友の柴田勝頼も得意としたコーナーへのドロップキックも繰り出して攻め込んだ。

 だが終盤は棚橋の逆襲に遭う。ツイストアンドシャウト3連発、ハイフライアタックをたたみ掛けられ、トドメのハイフライフローで圧殺寸前の危機に陥ったがヒザを立てて迎撃。これも柴田が得意としたPKを繰り出して足を捕まれたものの、もう片方のヒザを顔面にぶち込み、go 2 sleepで葬り去った。

 試合後、棚橋に歩み寄り握手を求めるも拒否されたKENTA。久々の日本マットで、新日本では初めて締めのマイクを握ると「改めまして、新日本プロレスファンのみなさん、KENTAです」とあいさつ。「棚橋さんと試合をして、新日本のファンのみなさんと棚橋さんが作り上げた信頼関係みたいなものをまざまざと感じて、長年、時間を割いてここまでの形にしたんだろうなと勝手に推測しました」と感心した。

 続けて、「でも、オレは遊びにここに来たんじゃなくて、G1クライマックスを優勝するためにここに来たんだよ」と高らかに宣言。「オレは必ず初出場初優勝して、またここに帰ってこようと思います」と新日本のファンに誓った。

 インタビューでは「すげえ充実してるな。どんなもんかってオレを品定めしてるような人たちもいて、すげえ緊張感で。これすらも今までなかったから。今一度幸せに感じて、期待に応えて、優勝してまた帰って来たいと思います」と満足顔。一方の開幕2連敗の棚橋は前日にKENTAを「迷子」と言っていたが、この日は苦痛に顔をゆがめながら、「迷子はオレだったか…」と悔しさをにじませた。

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