レベルス王座決定戦に臨む葵拳士郎「どんな状況でも何かの練習はできます」

 「キックボクシング・REBELS.61」(6月9日、後楽園ホール)

 メインイベントで鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)とのREBELS60kg王座決定戦に臨むイノベーション&WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・葵拳士郎(25=マイウェイジム)が26日、意気込みを語った。

 葵は山梨在住のサラリーマン。「4年前に自分の事情を理解して、受け入れてくれたアクセサリーの卸会社に就職しました」と説明する。午前7時に起床、午後6時まで働き、午後7時半から10時まで練習という生活。仕事は「アクセサリーを置く什器を作ってまして、大工さんみたいな作業をしてます。午後はアクセサリーを陳列したり、週2日は表に出て営業もします」というもので、「出張で全国各地に行くことも多い」という。

 地方ジムというハンディーを背負っているが、「相手が中学生だろうが、自分一人だろうが『練習できてない』はなくて、誰が相手でも何かしらの練習はできる。だから『一緒に練習する人がいない』とか、仕事の忙しさを言い訳にしたくない。どんな状況でも、何かの練習はできますから」ときっぱり。

 一方で恋人という強い味方もおり、「彼女は普通に働いているんですけど、自分の食事のサポートをすごくしてくれています。前回の試合の時はすごく減量が順調にいった。練習や試合でも『前よりも体力がついたな』と実感しますし、体作りは食からなんだと改めて感じました。家のこともいろいろとやってくれて、すごく感謝しています」と語った。

 今回、ベルトを争う鈴木はデビュー以来10連勝(7KO)無敗の倒し屋。既に口撃されているが、「自分はKOも少ないですし、負けもいっぱいある(戦績は31戦15勝3KO12敗4分)ので言われても仕方ないな、という気持ちもありますし。タイトルマッチで、いきなり勢いのある活躍してる選手とやらせてもらえるんですから、うれしいし、勝つしかない」と冷静。「パンチ、特に右が伸びて来るので気をつけたいですけど、蹴りもうまいですし『オールラウンダー』ですよね。そう簡単にはいかない選手ですけど、3ラウンド目にはきっちりと倒したい」と、4度目のKOを狙う。

 夢は「テレビに出たい」。「元々、K-1をテレビで見て憧れて格闘技をやってきましたし、今、格闘技が昔のようにだんだん盛り上がってきて、KNOCK OUTさんもけっこうテレビでやっていますから。ああいうイベントができたことは自分にもいい刺激になっていて、ずっと『いつか出たい』と思っていました」という。

 「そのためにも『葵拳士郎』の名前をもっと大きくしていきたい。応援してくれる人や支えてくれる彼女のためにも、今回はREBELSのベルトに挑戦する気持ちで、超強い鈴木選手との試合を自分自身が思い切り楽しんで、見てる人も楽しませて、その上で勝ちたい」と燃えていた。

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