井上拓真に“燃料”追加 勝利で兄の尚弥からハイオク1年分
「ボクシング・WBC世界バンタム級暫定王座決定戦」(30日、大田区総合体育館)
トリプル世界戦の予備検診が27日、都内で行われ、出場6選手はすべて異常なしと診断された。WBA世界バンタム級王者の兄・尚弥に続く兄弟世界王者がかかる井上拓真(23)=大橋=は相手のタサーナ・サラパット(25)=タイ=よりリーチが11・4センチも下回ったが自信は揺るがず。勝てば兄からハイオクガソリン1年分をプレゼントされることになり、闘志をさらに燃え上がらせた。
兄弟王座達成へ“燃料投下”だ。検診で相手と初対面した拓真は「より一層気持ちも高ぶりましたし、コンディションを整えてしっかり試合に臨みたい」と気合十分。その理由を、父の真吾トレーナーは「ニンジンが増えたんです」と説明した。
すでに所属ジムの大橋秀行会長、尚弥、真吾トレーナーから勝てば高級腕時計を贈られることになっているが、この日は、尚弥が某賞の副賞でもらったハイオクガソリン1年分も拓真に渡されることが判明。排気量の大きい高級国産車に乗っている拓真は「楽しみが増えましたね」とほおを緩ませた。
長身と伝えられていた相手との身長差は4・7センチで、「そこまで差はない」と意識せず。リーチ差は大きかったが、「過去にリーチの長い選手ともやったので問題ない」と自信を示した。