なぜRIZINに仮面女子? 榊原実行委員長は「伝える意識」に期待
アイドルグループ・仮面女子の川村虹花(かわむらななか、22)が大みそかの格闘技イベント「RIZIN 平成最後のやれんのか!」(さいたまスーパーアリーナ)に出場することが13日、発表された。「川村虹花、頑張ってんじゃんっていうのを、アイドル頑張ってんじゃんっていうのを伝えられるような選手になっていきたいなって思っています」と決意表明したが、プロ4戦(アマ1戦)の経験があるとはいえ、なぜRIZINにアイドルなのか。榊原信行実行委員長に聞いた。
仮面女子のライブ会場にまで足を運び、参戦を発表した榊原実行委員長は、当初はRIZIN参戦を夢と語る川村に対して「なめてんのか」と感じていたと語った。しかし、「勝ち負けを超えたところで、見に来てくれた人たちに思いとか感動とか伝えられる選手かどうか。これが僕らが一番、大切にしているところなので」という基準で、リングに送り出すことを決めたという。
格闘家の実力としては「出られるレベルではないのかもしれない」との評価。対戦相手はKRAZY BEEのあいと発表されたが、「まあまあ負けるんじゃないかな」と厳しい戦いを予想した。その上で、「見られることっていうのはとっても大事なことだし。伝えるっていう意識も姿勢もすごく大事なので。そういう意味ではプロとして磨かなくちゃいけない要素の、アマチュアっぽい格闘家の人たちには、逆に学んでほしいんです」と格闘技専門の他の選手に、エンターテイナーとしての姿勢を学びとってもらうことも期待していると明かした。
「そういう化学反応が起きて、僕らも地上波でテレビを媒介してお茶の間に届けていきたいと思っているのでね。格闘技っていうものを通じて、彼女が届けたいものとか伝えたいものがうまく伝えていけるような選手になってもらえるといいなと思っています。その可能性は十分あると思います」と、RIZINに新風を吹き込ませることを望んだ。
川村がリングに立つするのは、大みそかの朝9時。大会の第1試合。存在感を示せるか、試される。