井上拓真ヒヤリ…足つった 世界戦前に「張り切りすぎた」兄・尚弥は援護射撃を約束
「ボクシング・WBC世界バンタム級暫定王座決定戦」(12月30日、大田区総合体育館)
初の世界奪取がかかる井上拓真が13日、兄のWBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25)=大橋=らと4日間の静岡・熱海での合宿を開始した。
調整の大事な時期に緊張が走った。重量17キロもある土のうを担いで砂浜を走る練習中、拓真が足をつらせて離脱。苦悶(くもん)の表情でストレッチを受けたが回復に時間がかかり、練習は終了となった。
2年前も右拳の負傷で世界初挑戦が中止になっており、ヒヤリとさせられたが、拓真は「足はもう(大丈夫)。気合が入りすぎて、張り切りすぎた。早く世界チャンピオンになりたいというのはあるので、いつも以上に体が反応している」と無事を強調。兄の尚弥は「足がつっているようじゃまだまだ」と笑い飛ばしたが、拓真の相手が自身の前戦の相手と同じサウスポーであることから「できる限りアドバイスはしようと思う」と援護射撃を約束した。