村田諒太、判定上等!挑戦者の持久戦狙い受けて立つ 公開練習で王者の余裕

 「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(20日、ラスベガス)

 2度目の防衛がかかる王者の村田諒太(32)=帝拳=と、挑戦者のロブ・ブラント(28)=米国=が17日(日本時間18日)、米国ラスベガスで公開練習を行った。ごく短い時間ながら挑戦者と遭遇した村田は「ボクより小さい」と印象を語った。また、挑戦者がKOより判定勝ちを目指すと話したことに「そうなってもいいんじゃないですか」と話し、最終12回まで戦うことも辞さない考えを示した。

 両雄の初遭遇は、ほんの一瞬で終わった。先に練習を終えたブラントがジムを出ようとしたときに村田が登場。2人は言葉を交わさず、目もほとんど合わさずにすれ違った。

 公表の身長は村田が183センチ、ブラントが184センチ。村田は「よく見ていない。印象を得る前の段階」と前置きしながら、「ボクより小さいかな。肩幅も思ったよりなかった」と話した。

 戦い方については「いつも通り。プレッシャーをかけて、パンチを打ち込んで。相手は距離を取りたがるでしょうし、距離を詰めて、それが通用するかしないかだけ」と強調。挑戦者が「判定までいって勝つのを目指しているが、一発どこかで出れば。12回までできることを見せたい。どんな戦いでも対応できるようにしたい」と話したと聞くと「そうなってもいいんじゃないですか。ボクもどんな展開になってもできるように練習してきた」と、12回を戦い抜くことにも自信を示した。

 多くの海外メディアも来場し、村田は日本語で取材に応じていたが、ミドル級の2団体統一王者サウル・アルバレス(メキシコ)との対戦希望をたずねられると、英語で「戦いたい。メキシコの牛肉はなしで」と返答した。以前、アルバレスが禁止薬物に陽性反応を示した際に、汚染されたメキシコ産牛肉を食べたと主張したことを皮肉るジョークも。余裕あふれる応対で、海外にも大物ぶりを印象づけた。

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