WBOスーパーフライ級王座は新王者誕生せず 井岡の4階級制覇戦略に影響も

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級王座決定戦」(8日、イングルウッド)

 スーパーフライ級のトップ選手を集めたイベント「スーパーフライ3」が8日(日本時間9日)、米国カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムで開催され、セミファイナルのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦では、同級1位のドニー・ニエテス(36)=フィリピン=と同級2位のアストン・パリクテ(27)=フィリピン=が1-1の引き分けに終わり、新王者は誕生しなかった。

 フィリピン選手同士の一戦は、お互い譲らず三者三様のドローとなった。4階級制覇を狙うベテランのニエテスが熟練の技巧で、173センチの長身パリクテをさばいたかにも見えたが、採点は大きく割れた。1人が118-110でニエテス。1人は116-112でパリクテ。残る1人は114-114のドローだった。

 この王座はバンタム級に転級した井上尚弥(大橋)が返上したもの。この日、1年半ぶりの復帰戦でWBC同級シルバー王者のマクウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)に判定完勝した井岡一翔(SANKYO)が4階級制覇の標的のひとつとする王座でもある。しかしこの日、新王者が誕生しなかったことで、井岡陣営の調整計画にも修正が迫られる可能性が出てきた。

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