１４日に７５歳で死去した元プロレスラーのマサ斎藤さん（本名・斎藤昌典）の通夜が２１日、都内でしめやかに営まれた。

　鍛え上げられた肉体と親分肌の人柄で尊敬されたマサさんとの別れを惜しむ多数の関係者が参列。弟子の佐々木健介は沈痛な面持ちで「１９歳から一緒にいて感謝しかない。ボクの親父みたい。『オレと同じで背がないから、どんなに殴られても大丈夫な体を作れ』と言われて、マサさんとトレーニングをしましたね」と涙をこらえながら話した。

　維新軍で共闘したアニマル浜口もしみじみ。「世界をかける偉大なレスラー。プロレスラーとはなんぞやと言うことを学んだ。安らかに眠ってくださいと言うけど、あの世へ行ってもトレーニングしていると思う」と故人をしのんだ。

　リングをかたどった祭壇にはマサさんの座右の銘「ＧＯ　ＦＯＲ　ＢＲＯＫＥ！」（当たって砕けろ）の文字が刻まれていた。「レスリングは彼のすべて。命でした」という倫子夫人の意向により、位牌には戒名ではなくマサ斎藤と書かれた。