ゴロフキン2回KO勝利でV20!パウンド・フォー・パウンドを証明!

 「ボクシング・WBAスーパー、WBC世界ミドル級タイトルマッチ」(5日、カーソン)

 3団体統一世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(36)=カザフスタン=が5日、挑戦者バネス・マルチロシャン(32)=米国=を2回1分53秒KOで下し、同級歴多最長タイとなる20連続防衛を達成した。WBA同級王者・村田諒太(32)=帝拳=が対戦を望むゴロフキンは、この勝利でパウンド・フォー・パウンド(全階級ランク)最強の地位をさらに固めた。

 2回開始のゴングとともに、ゴロフキンが挑戦者の希望を打ち砕いた。強烈な右アッパーでぐらつかせると、最後はロープ際で左、右、左の強烈なコンビネーションをたたき込み、挑戦者に10カウントを聞かせた。バーナード・ホプキンス(米国)に並ぶ同級20連続防衛を、完全なワンサイドで達成した。

 「初回に何回かいいパンチをもらったが、2回から本気でいった。KOは気分がいい」

 今回の試合は元世界2階級王者サウル・アルバレス(メキシコ)がドーピング違反で資格停止処分となったことから急きょ、マルチロシャンを代役とした。試合まで2年近いブランクがあった挑戦者の資格を問題視する声もあり、ゴロフキンが王座を保持する主要3団体のうちの一つ、IBFはこの試合を防衛戦と認定しなかった。

 だが、KO負け経験のない挑戦者を完全に打ちのめした内容は誰が最強かを雄弁に物語る。マルチロシャンも「列車にはねられたようだった。あんなパンチは初めてだ」と歴然たる力の差を認めた。

 注目の次戦。対戦候補にはアルバレスやWBC暫定王者ジャマール・チャーロ(米国)らの名が挙がるが、その中にはもちろん村田も入る。「誰とでも戦う。9年間王座にいて、多くのベルトを持っている。誰かこのベルトを奪いに来てほしい」とゴロフキン。最強男を中心に俊英がそろうミドル級は、黄金時代を迎えた。

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