オカダ、史上最多のV12!“棚橋時代”終わらせた 次はオメガと6・9大阪決戦

 「プロレス・新日本」(4日、福岡国際センター)

 IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)が棚橋弘至(41)の挑戦を退け、棚橋を抜いて同王座史上最多となる12度目の防衛に成功した。オカダは13度目の防衛戦の相手に、昨年6月の大阪城ホール大会でのV6戦で引き分けたケニー・オメガを指名。両者は6月9日の大阪城ホール大会で、IWGPヘビー級選手権試合史上初の時間無制限3本勝負で対戦することに合意した。

 レインメーカーが歴史に新たな1ページを刻み、“棚橋時代”を完全に終わらせた。オカダは場外での墓石式脳天くい打ちなどで首に集中攻撃を加えるが、棚橋もハイフライフローやレインメーカーを逆レインメーカーで切り返すなど両者は激しい攻防を展開。最後はロープへ走った棚橋のタイツをつかみ、レインメーカーを5回目でやっとヒットさせて葬り去った。

 6年前は棚橋の連続防衛を11で止め、今回は3年3カ月ぶりの返り咲きを阻止して棚橋が持っていた記録を更新。対戦成績も5勝4敗2分けと勝ち越して完璧な棚橋超えを果たした。近年は負傷欠場を繰り返していた棚橋を呼び捨てにして批判してきたオカダは「棚橋さん、強かったよ」と健闘をたたえた。

 試合後は、12度の防衛戦の中で唯一引き分けたオメガを呼び出して挑戦者に指名し、時間無制限を提案すると、オメガは3本勝負を提案。互いに受け入れ、6月9日の大阪城ホール大会で時間無制限3本勝負で対戦することで合意した。

 オカダは「V12、新しいチャンピオンをこれから見せていかないといけないので、誰もが認めざるを得ない最強のチャンピオンを、まずは大阪で見せてやりたい」と宣言。レインメーカーが前人未到の防衛ロードを突き進んでいく。

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