ノア丸藤が宮原破り初出場V「みんな、ノアにも来てくれ」三冠挑戦も要求

 「プロレス・全日本」(30日、後楽園ホール)

 シングルリーグ戦「チャンピオンカーニバル」(CC)優勝決定戦が行われ、ノアの丸藤正道が三冠ヘビー級王者の宮原健斗を破り、初出場初優勝を果たした。

 両者の一騎打ちは8年2カ月ぶり3度目で、丸藤の2戦2勝。そこから成長を遂げて全日本の顔となった宮原と頂点を争う舞台で再び顔を合わせた。

 丸藤は虎王、宮原はブラックアウトとともにヒザ蹴りを得意とし、チョップ、エルボーなども交えた激しい打撃戦を展開。丸藤はエプロンサイドでの脳天くい打ちを繰り出せば、宮原も投げっぱなし原爆で反撃するなど荒技も飛び出す。そして終盤、丸藤はコブラクラッチホールドで長時間絞め上げて優位に立つと、最後は虎王とトラースキックの乱れ打ちからポールシフト式エメラルドフロウジョンで24分超の戦いにケリをつけた。

 永田裕志、鈴木みのるに続く3人目のノアのグローバルリーグ戦とCCの覇者になった丸藤はリング上で「チャンピオンカーニバルを優勝したプロレスリング・ノアの丸藤正道です」とあいさつ。そして、「オレの今回の目的は秋山準を倒すこと、そしてチャンピオンカーニバルを優勝すること。その2つがかなった。だから、三冠は興味がない。と言いたいところだが、全日本プロレスが問題なければ、宮原健斗がお前の大事な物をかける勇気があるなら、もう一回やろう」と、三冠王座をかけての再戦を要求し、最後は「優勝したんだから、これぐらい言わせてくれ。みんな、ノアにも来てくれ」と全日本のファンに呼びかけた。

 インタビューでは「今の健斗、三冠王者を見下すわけじゃないけど、あの頃より成長しているし、自信も見えるし、お客さんも付いているし、全日本プロレスを引っ張っている最高のレスラーなんだなと感じました」と宮原の実力を評価。大型選手がそろう全日本のリーグ戦を「キツいよ。オレなんかこんな小っちぇえ体だし、(他は)全員スーパーヘビー級だし。オレも背負っているものがあるし、ここで負けたら秋山準にも失礼。ホッとしています」と振り返った。

 そして、自身は全日本でキャリアをスタートさせたこともあって、三冠王座について「興味ねえったって、丸藤正道が生まれた全日本の最高峰のベルト、興味ないわけないだろう」と本音を告白。さらに、5月29日にホームのノアでGHCヘビー級王座に挑戦することも決まり、「みんないろいろ言いたいことがあるかも知れない。あっちがあるのに、こっちがあるのにと。でもやるのはオレ。結果を出すのもオレ。今年はわがままに行くって言ったから、貫き通すのみ。全部もらうよ」とダブル戴冠を予告した。

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