尾川、薬物違反で資格停止6カ月、報酬20%減「申し訳ない。薬の知識足りなかった」
ボクシングの帝拳ジムは19日、昨年12月にIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で勝利後に薬物違反が発覚した尾川堅一(30)が、開催地米ネバダ州のコミッションから試合の無効、資格停止6カ月、報酬20%減額の処分を受けたことを発表した。王座獲得も無効になる見込み。日本選手が世界戦に関わるドーピング検査で処分を受けたのは初めて。
通常なら資格停止12カ月、報酬減額30%だが、調査に全面的に協力したこと、試合4日前の検査は陽性だったが当日は陰性だったことなどから処分が軽減された。資格停止は試合の日から起算する。
尾川は会見で「プロ選手としての自覚が足りず、申し訳ありません。薬の知識がなかったのが一番の反省点」と謝罪。「許してもらえるなら、もう一度リングに立ちたい」と現役続行の意思を示した。またJBCも近日中に倫理委員会で処分を協議するが、関係者は「そこ(米コミッション)の決定がベースになる」と同程度になる見解を示した。