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現役警官ボクサー杉田がデビュー戦を判定勝利「あしたも出勤です」

デビュー戦で勝利し、ポーズを決める杉田ダイスケ(左)とワタナベジムの渡辺均会長=東京都文京区の後楽園ホール
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 「ボクシング・6回戦」(12日、後楽園ホール)

 現役警察官の杉田ダイスケ(29)=ワタナベ=がデビュー戦で判定勝ちを収めた。勤務する警視庁から約100人が応援に駆けつけ、自身は白と黒の“パトカーカラー”でベルト部分に「POLICE」の文字を入れたトランクスを着用して登場。ジュン・ブラゾ(25)=フィリピン=を相手に慎重な戦いぶりだったものの、強烈な右フック、ボディーの連打などをたたき込み、大差をつけた。

 名門の東農大ボクシング部出身で、元世界3階級制覇王者の井岡一翔は同期。大学日本一にもなったアマチュアのエリートだが、プロボクサーのセカンドキャリアとして警察官を推奨する活動を知って警察官を職業に選んだ。その後もアマチュアで全日本社会人を2連覇するなどの実績を残したが、プロ転向を決意。今年1月にB級テストに合格した。

 現在は交番勤務で、試合の4日前に24時間勤務をした後、3日前と2日前に体の水分を抜いて前日計量をパス。プロ初戦を「想像以上に緊張はなかった。消極的になってしまった。確実に勝つこと、ケガしないこと、勝ちを拾いに行ったので、盛り上がりに欠けたかも知れないですが、次からはメリハリをつけた試合をしたい」と満足げに振り返ったが、「ボクが練習にいけない時も、ラインとかで『こうした方がいいよ』とかアドバイスをくれまして、感謝しています」と、石原雄太トレーナーの指導を思い出して目頭を熱くした。

 「警察官をやりながらボクシングをやって、ボクシング経験を職務に生かせてますよ、というのをアピールするするにはプロの方がメディアの方に来てもらえる。引退後のプロボクサー、部活でやってる学生さんとかに、体力があるから警察官を目指してみようと思われるきっかけになる」ことがモチベーション。今後の目標を「もう1回勝ってA級になること。それが達成できたら何らかのベルトを巻きたい」と定める。

 勝利の喜びに浸りたいところだが、「あしたも出勤して書類とか作ります」と、休む間もなく警察官に戻る。最後に所属ジムの渡辺均会長が「オレを捕まえるなよ」と声をかけると、その場は笑いに包まれた。

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