ザック、棚橋ねじ伏せ新日本NJ杯初V オカダに挑戦表明「次のエースはオレ」

棚橋弘至(右)にオリエンテーリング・ウィズ・ナパーム・デスをきめるザック・セイバーJr.
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 「プロレス・新日本」(21日、アオーレ長岡)

 ニュージャパンカップの決勝戦が行われ、英国の“関節技マスター”ザック・セイバーJr.が棚橋弘至を破って初出場初優勝を果たした。これに伴って4月1日の両国国技館大会で3大シングル王座のいずれかに挑戦できる権利を手にしたザックは、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに挑戦することを表明した。

 完全復活を期す棚橋を、変幻自在の関節技で終始苦しませた。テキサスクローバーホールド、ハイフライフローなど棚橋の得意技をことごとく関節技で切り返し続けた。34分超の熱闘は、最後も関節技でフィニッシュ。丸め込みに来た棚橋の足を捕らえると、タコのように絡みついて関節技を変化させ、今大会で初披露した両足を極めるオリエンテーリング・ウィズ・ナパーム・デスに発展させる。さすがの棚橋もたまらずタップした。

 内藤哲也、飯伏幸太、SANADA、棚橋と、トップクラスの選手を次々打ち破って栄冠を手にした。リング上でマネジャー役のTAKAみちのくに「次は何が欲しい」と問われると、「それは愚問だ。オレはオカダが欲しい」と英語で返答。さらに、TAKAが呼び出したオカダとリング上でにらみ合い、TAKAとオカダのマネジャー役の外道は舌戦をくり広げた。

 挑戦を受けたオカダはインタビューで不敵な笑み。「ザック・セイバーJr.、春の最強戦士決定トーナメント優勝おめでとう。まあ、最強はオレなんだよ。オレを倒して、やっと最強戦士なんだよ。ただ、相性が悪いね。オレ、レインメーカーで帰ってきてから1回しかタップしたことない。1人しかタップを取ることはできなかったよ。どんな関節技でもいいよ。タップするかな、しないか。最強、なれるかな、なれないかな。楽しみにしてるよ」と、15年8月に中邑真輔(現WWE)に敗れた以外にギブアップしていないことを例に挙げて、余裕たっぷりに挑発した。

 一方のザックは「TAKAありがとう。オレたちは誰にも止められない。エースの棚橋をフィニッシュした。フィニッシュと言うことは終わったと言うこと。新しいエースがオカダだとしたら、この英国のヘビー級王者を止められるだろうか。次のエースはオレの番だ」と政権交代に自信を示した。

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