小西伶弥は判定負け ダウンから猛反撃も及ばず

1回、小西怜弥(左)の左がカニサレスの顔面をとらえる=神戸ポートピアホテル
3枚

 「ボクシング・WBA世界ライトフライ級王座決定戦」(18日、神戸ポートピアホテル)

 ダブル世界戦のセミファイナルで空位の正規王座が争われ、同級2位の小西伶弥(24)=真正=が0-3の判定で、同級1位のカルロス・カニサレス(25)=ベネズエラ=に敗れた。スコアは114-113、115-112、116-111。

 元日本ミニマム級王者の小西が15戦全勝(5KO)、2016年に田口良一(ワタナベ)と引き分けているカニサレスが20戦19勝(16KO)1分け。昨年大みそかにIBFとの統一戦に勝利した田口が「統一王者」に格上げされたため空位となった王座を無敗の両者が争った。

 映画「ゴジラ」のテーマ曲で入場してきた世界初挑戦の小西。多彩なパンチを放つカニサレスと初回から打ち合うが、3回に右カウンターを浴びてダウン。前方に崩れるダメージの深いダウンだったが、このピンチを何とか耐え抜くと、4回から風向きが変わる。

 3回のチャンスにスタミナを使いすぎたカニサレスが急失速する。小西のボディー攻撃も効果的で、前半の失点を盛り返した。逆転したかと思われたが、カニサレスが僅差の試合を制した。

 会場のファンからは逃げ続けたカニサレスの勝利を疑問視する、大ブーイングが起こった。カニサレスは「神戸は大変気に入った。いい試合をするという約束を守ることができてうれしく思う」とリング上でコメントした。

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