神取忍“柔よく剛を制す”で奇跡起こす ギャビ戦へ「技があれば相手は倒れる」

ギャビ・ガルシアに見立てた男性に裸絞めをかける神取忍=東京都豊島区のLLPW-X道場
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 「RIZIN」(29、31日、さいたまスーパーアリーナ)

 “世界最強女柔術家”ギャビ・ガルシア(32)=ブラジル=とMMA(総合格闘技)ルールで対戦するプロレスラーの神取忍(53)=LLPX-X=が26日、都内の道場で公開練習を行い“柔よく剛を制す”の精神での勝利に自信を示した。

 練習開始前に「試合3日前と言うことで、今日はメンタルの部分をお見せしようと思います」と説明。元々は全日本体重別3連覇の実績を残したトップレベルの柔道選手だったことから、身長186センチ、体重約100キロの巨体を誇るギャビ対策を「柔よく剛を制す。小さい人間がいかに大きい人間に勝つか。力ではない。技があれば相手は倒れる」と力説した。

 練習ではプロレスラーで元柔道世界選手権代表の藪下めぐみを相手にキレのいい投げ技を披露。さらにギャビの体格を想定し、同選手とほぼ同じ体格の男性が持つギャビの写真を貼り付けた大きなミットに素早いパンチのコンビネーションを打ち込み、最後は男性の顔にギャビの写真をかぶせて背後から裸絞めをかけ、打倒ギャビをイメージした。

 総合格闘家の高阪剛、柔術家の中井祐樹の指導を受けている神取は、「それぞれからアドバイスをもらっている。今は言えない」と秘策の存在を示唆。試合は道着着用の義務がなく、柔道技は難しくなりそうだが、「柔よく剛を制すってのはテコの応用なんです。テコがうまくはまれば返すこともできるし、投げることもできる」と自信を示した。

 ギャビとは昨年末に対戦予定だったが、神取が直前にろっ骨を骨折したことで欠場。神取の代役で出場したプロレスラーの堀田祐美子が惨敗を喫した。ただ、ギャビは堀田がロープワークでリングを1周した奇策に恐怖を感じたと語っており、これを踏まえて「存在が(プロレスラーの恐怖)。怖さを思い知らせる」と不敵な笑みを浮かべた。

 体格差だけでなく、21歳の年齢差も不利であることは否めない。それでも「下馬評はギャビが有利ってのはあるけども、人間何が起きるか分からないし、挑戦していく。倒していく、そういった夢とかそういったものは伝えたい」と熱弁。さらに、柔よく剛を制す自信を「当然です。その自信がないとこの戦いは望まない。どう考えたって、同じ人間なんだから、同じものを倒せないわけがない」と強調し、「練習を積んだ中で、38歳の体力に戻っている。年齢差なんて関係ない」と好調をアピールした。年の瀬に奇跡は起きるか。

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