「ボクシング・ＷＢＡ世界ミドル級タイトルマッチ」（２２日、両国国技館）

　王者アッサン・エンダム（フランス）が１７日、都内のジムで公開練習を行った。ペドロ・ディアストレーナーを相手に独特のリズムのミット打ちや、サンドバッグにゴム製の顔型を取り付けて打ち込むなど約１時間動いた。

　前回の対戦では４回に右ストレートを浴びてダウンした。その反省を踏まえてか、ミット打ちでは右に合わせて右を出す動きも見せた。プレスに対しては、左右のステップを使って対応していた。

　再戦については「私にとってはスパーリングパートナーに慣れていくことに似ている。最初は分からないが、だんだん理解できていく。その上で闘える今回はイージーだ」と闘いやすさを強調した。前回喫したダウンも「ダメージはなかった。３０秒くらいでよくなって、調子が上がっていくのを感じた」と振り返り「もう打たれない自信がある」と対策をうかがわせた。

　村田がＫＯ決着を狙っていると聞くと「これは村田に直接伝えたいが、１２ラウンド闘える力をつけてくることだ。１２回に行く前に倒れるのはお前の方だ」と返した。さらに「週末、嵐が起こる。嵐は自分に味方する」と謎めいた予告。その意を問われると「アフリカン・サムライがリングに見参する。サムライは勝つと『バンザイ』するのだろう？私がリングで『バンザイ』するのさ」と笑った。