ロンドン銅の清水が日本最速タイで王座獲得 4回から猛反撃で5回TKO

日本最速タイで東洋太平洋王座を獲得した清水聡
2枚

 「ボクシング・東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ」(2日、後楽園ホール)

 ロンドン五輪バンタム級銅メダリストで同級11位の清水聡(大橋)が王者ノ・サミュング(韓国)を5回1分54秒TKOで下し、初挑戦で王座を獲得した。4試合目での同王座獲得は14年の田中恒成(畑中)に並ぶ日本最速タイ記録。清水は4勝(4KO)無敗、サミュングは11勝(4KO)4敗とした。

 試合開始から頭から突っ込んでくる王者に対し、ジャブ、ワンツーで応じた。3回には右フックを浴び、バッティングをボディーにもらうなど劣勢となったが、4回から5回にかけてメッタ打ちして試合を決めた。「力ずくでねじ伏せた感じ。パンチをもらわないボクシングをイメージしていたけど、スムーズに体が動かなかった。体が反応せずにバランスが崩れてしまった」と反省した。

 「(3回に)ボディーを効かされた、と思ったら頭だった。本当はカウンターを取って、1、2ラウンドで決めなきゃいけない」と振り返った。

 だが、大橋秀行会長は3回終了後からの反撃を高く評価した。「(頭から来る)あれがコリアンスタイル。一時期、日本人はあれでずいぶん負けた。清水も3回にやられたけど、あそこから取り戻すのは難しい。4回から清水の魅力が出たね。アウトボクサーのように見えて、ブルファイターなんだ」と、潜在能力の高さを評価した。

 さらに、頭からの突進を内側から崩した闘いぶりを「(元WBA世界フライ級王者)レパード玉熊が韓国人(李烈雨)を倒した試合のようだった。玉熊スタイルだね」と往年のチャンピオンに重ねていた。

 親友・村田諒太(帝拳)より早くタイトルを獲得した。「アイツは何も取ってないから、少し追い越しましたね。村田も頑張ってくれると思う」と、22日に世界挑戦を控える村田にエールを送った。

 注目の今後について、大橋秀行会長は「フェザー級(の世界戦)は簡単ではない。もっと経験を積んで、来年には世界挑戦を」と話していた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス