拳四朗「圧勝したい」 八重樫倒し、木村に敗れたゲバラと10・22V1戦

 「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(10月22日、両国国技館)

 WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(25)=BMB=が10月22日に東京・両国国技館で、元同級王者で同級1位のペドロ・ゲバラ(28)=メキシコ=を相手に初防衛戦を行うことが発表された。同じ興行で村田諒太(31)=帝拳=の世界再挑戦、WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(22)=白井・具志堅スポーツ=の初防衛戦とともに、トリプル世界戦として行われる。

 初防衛戦の相手は日本でもなじみのあるゲバラだった。14年12月にボディーで八重樫東(大橋)をKOして王座獲得。2度の防衛後、15年11月に木村悠(帝拳)に判定で敗れて王座陥落。その後、4連勝で王座奪還の機会を得た。

 拳四朗は「木村戦は見に行っていたけど印象はないです」とサラリ。王者となり「負けられないプレッシャーは強くなった。もっと注目されるように倒して圧勝したい」と強調した。

 自身の進化に手応えを感じている。今月9日から17日まで米ロサンゼルスで毎日8ラウンドのスパーリング合宿を行った。ルディ・エルナンデストレーナーからは「手で打つというより体を使った左アッパーとかフックとか、全然知らなかった打ち方を教わった」と、初の海外合宿は充実感に満ちていた。

 リング外ではエルナンデス流のバンテージが衝撃だった。「何でも一緒と思っていたけど全然違う。硬いし、ギプスをしているみたいに固定されて、拳も痛めなさそう」と、一流の技を実感。同氏は防衛戦に来日し、バンテージを担当する予定で、強力な援軍となる。

 「勝つのは当たり前。倒さないと世間が認めてくれない」と、会長の父・永(ひさし)氏と息子は異口同音に試合のイメージを語った。進化し続ける拳四朗は、どんな衝撃を見せてくれるだろうか。

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