久保隼、初防衛ならず…9回無念のTKO負け 2度のダウン、プロ初黒星

9回、1分21秒TKOで敗れる久保隼=島津アリーナ京都(撮影・山口登)
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 「ボクシング・WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(3日、島津アリーナ京都)

 王者・久保隼(27)=真正=が、同級2位のダニエル・ローマン(27)=米国=に9回1分21秒TKOで敗れ、4月に獲得した王座の初防衛に失敗した。久保はプロ初黒星を喫した。

 出身地の京都で初防衛戦に臨んだサウスポースタイルの久保は身長、リーチでそれぞれ10センチ上回る利点を生かし、ジャブを突いて距離を確保しようとする。しかし現在14連勝中の挑戦者は2回から前に出る圧力を強め、3回には右フックを中心に当てて王者を後退させる。4回には完全に挑戦者が距離をつぶし、左右連打を当てる。5回にはローマンのパンチで久保が左まぶたをカットした。

 6回終盤にダウン寸前まで追い込まれた久保は、7回に打ち合いに出たが、右フック2発でダウン。再開後、ふらつく中で懸命に左ストレートを返し、このラウンドをしのぐ。8回終盤にはロープ際に詰められて右ストレートで2度目のダウン。9回、連打でふらついたところで主審に試合を止められた。

 久保は今年4月にエディオンアリーナ大阪で、ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)に挑戦。7回に王者の強打でダウンしたが、そこから立て直し、セルメニョに体力の限界と言わしめて11回に棄権に追い込んだ。2013年5月のプロデビューから無敗のまま世界王座を獲得し、真正ジムとしては昨年12月に引退した元世界3階級王者の長谷川穂積氏の後継者として期待を寄せていた。

 久保の通算戦績は13戦12勝(9KO)1敗。ローマンは26戦23勝(8KO)2敗1分け。

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