山中、卒業文集の夢かなえる 12歳の誓い「世界チャンピオンになる」
「ボクシング・WBO世界ミニマム級タイトルマッチ」(27日、芦北町民総合センター)
前日計量が26日、熊本県芦北町で行われ、初防衛を狙う王者の福原辰弥(28)=本田フィットネス=は47・4キロ、挑戦者で同級1位の山中竜也(22)=真正=は47・5キロで両者とも1回でパスした。世界初挑戦となる山中は「毎試合、世界戦のつもりで挑んできたので気持ちの差はない」。小学6年の卒業記念文集に書いた「世界チャンピオンになる」という夢をかなえる。
初の大舞台を前にしても動じることはない。「会場に入れば緊張感が増してくる」と話す山中の表情は、終始穏やかなままだった。
12歳で描いた夢をかなえる。友人に勧められて読んだ漫画「はじめの一歩」をきっかけに小学6年からボクシングを始めた。母理恵さん(46)によると幼少から凝り性だったという山中が、ボクシングにのめり込むのに時間はかからなかった。
堺市立八上小学校の卒業記念文集には「世界王者」と題して未来予想図をつづった。「ぼくの将来の夢はボクシングの世界チャンピオンになることです」。決意のこもった書き出しで始まる作文は「何回か防衛をしていって、おっかさんとかに楽をさせてあげたいです」と、母への気遣いで結ばれている。
夢の実現が間近に迫っても「不思議な感じです」と、いつもの優しい顔ではにかんだ。だが、母には誓っている。「絶対勝つから」と-。
