V13失敗の山中は進退保留 妻は「後悔しないように」

敗戦から一夜明け、心境を語る山中慎介=ホテル日航プリンセス京都(撮影・佐藤厚)
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 ボクシングWBC世界バンタム級王座から陥落した山中慎介(34)=帝拳=が16日、京都市内のホテルで会見を開き、進退について「少し考えたい」と、保留した。

 4回TKO負けした試合は、部分的にVTRも見たという。「自分としては効いている感覚はなかったですけど、相手が連打してきて焦った部分はあった。まわりをばたつかせてしまった。(試合を止めた)トレーナーを責めるつもりはないです」と振り返った。

 昨夜は沙也乃夫人と明け方まで話をした。「結婚する前からチャンピオンだったので、元チャンピオンになるんだね、と話しました。普通に戻るというのではないんですけど、違和感はある」と敗戦を実感した。夫人からは「好きなようにしてください。後悔しないように」と言われたという。

 ボクシングをやりきったとは思っていない。「まわりから見てどうかは分かりませんが、まだ、行けると思っていた。パンチを合わせるタイミングもあった。出し切っていないので悔しい思いはある。それは確か。ただ、ここ最近危なっかしい場面を見せてきた。そういうのも含めて考えたい。時間をかけるつもりはないです」と、近日中に進退を決断する考えを示した。

 本田明彦帝拳ジム会長は「やるなら再戦しかない」と、現役続行の場合はダイレクトリマッチと決めている。「相手のプロモーターからも電話があった。再戦には応じるとのことだった」と明かした。

 さらに試合の決着については「止めたのは間違いだった。レフェリーも『あの場面、タオルだけなら投げ返していた。セコンドが入って来たので、試合をストップした』と言っていた。大和(トレーナー)は山中に謝っている」と、納得できない様子。「倒されていればすっきり辞められた」と、山中の未練に理解を示した。

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