江藤3兄弟の長男・光喜、2回TKO勝ち 具志堅会長「もっと強くなりますよ」
「ボクシング・スーパーフライ級8回戦」(28日、後楽園ホール)
WBC世界スーパーフライ級7位で「江藤3兄弟」の長兄・江藤光喜(白井・具志堅スポーツ)がシッティチャイ・ベンサラー(タイ)を2回1分2秒TKOで下した。
1回は慎重に様子を見る立ち上がりだったが、2回は持ち味の攻撃力を爆発させた。長身のタイ人にワンツーを浴びせて最初のダウンを奪うと、左フックで立て続けに倒し、さらに左フックでひっくり返すとレフェリーはカウントすることなく試合を止めた。
江藤光は「1ラウンドからバンバン行って倒そうという気持ちだったけど、セコンドから見ていけと言われた。自分の気持ちを抑えられたのが収穫です」と話した。
15年11月にカルロス・クアドラスの持つWBC世界フライ級王座に挑戦し判定負けした。再起2試合は勝っているものの、内容的には今ひとつで具志堅用高会長から「しっかりやれ!」とゲキを飛ばされていた。
「打たれ弱かった」と不足のある相手ではあったが「会長にはしっかり応えられたと思います。打ち合わず、自然の流れでしっかり倒せた」と納得の勝利。具志堅会長も「練習を一生懸命やっている。ボクサーは走るのが仕事。朝起きたら走ってバネをつけなきゃいけない」と改めて基本の大切さを口にし、江藤光も大きくうなずいていた。
「もっと強くなりますよ。WBAやIBFから話は来ているんです。年内にも(世界戦を)やらせたいですね」と具志堅会長はまな弟子に期待を込めた。