大仁田 全日本来場で2・19電流爆破戦要求 諏訪魔は拒否「全日本に必要ない」
「プロレス・全日本」(17日、後楽園ホール)
渕正信とアジアタッグ王座を保持する大仁田厚が来場し、19日の山梨・甲府大会で8人タッグで対戦する諏訪魔に電流爆破戦を要求したが、諏訪魔は拒絶した。
甲府大会では、大仁田、保坂秀樹、雷神矢口、パンディータの“邪道軍”と諏訪魔、秋山準、ケンドー・カシン、井上雅央の“全日本軍”が対戦する。大仁田は“邪道軍”を引き連れて物々しく登場すると、チケットを見せつけ、客席から堂々と諏訪魔、ジョー・ドーリング組-崔領二、KAI組の試合を観戦した。
そして、ドーリングが崔に首固めで丸め込まれて試合が終了すると、マイクを持って「甲府の試合が決まっているのに試合内容はまったく決まらずだ。天龍さんもジャイアント馬場さんも電流爆破にノーとは言わなかった。何のルールでやるかハッキリしてくれよ。電流爆破を受けなかったら、お前を“チキン諏訪魔”と呼ぶからな」と要求した。
だが、諏訪魔は「オレは全日本プロレスに、そしてオレ自身に電流爆破は必要ないと思っている。山梨でしっかり白黒つけてやる」と力強く拒否。最後はアジアタッグのベルトを誇示する大仁田とにらみ合った。
会場を引き上げた大仁田は駐車場で「あそこまでなぜ拒否反応を示すのか、オレには分からない。新日本プロレスという大きな敵がありながら、どんどんビジネスがよくなっているじゃないか。今でこそ反撃のチャンスだ。それにオレを使ってくれと言っているだけだ。オレと電流爆破をやってこそ、諏訪魔の名前がプロレス界に響くわけだ。3冠(ヘビー級王座)を取って、新日本プロレスと向かい合うことこそ、今の諏訪魔の義務だろ!」と持論を展開した。
続けて「オレは第100代アジアタッグのチャンピオンだ。礼には礼を尽くせ!諏訪魔選手、ハッキリしろ。ルールを明確にしないとオレにも考えがある。甲府の試合結果によっては、オレの出方も変わる」と、強い口調で諏訪魔に再考を求めた。